なんでも雑多に書きたくなってきたブログ

DeNAやマイナビで営業経験を積み、出来て半年の会社で人事としてのキャリアをスタート。現在もITベンチャーで人事として新卒/中途の採用に関わっています。

大学の研究と就職活動の相関性の件

今回の元ネタはこちら

blog.tinect.jp

 

これ、多いに同意します。

 

文部科学省経団連から出た就職活動の後ろ倒しですが、

この狙いは「学生の学業に支障をきたさないこと」です。

 

では日本の大学で行われている講義がビジネスでどれだけ役に立つのか!?

ここは学生の皆さんも疑問に思うところだと思います。

私も学生時代はかなり疑問でした。

 

結論から言うとクリティカルに役に立つことはありません。

少なくとも私はそうでした。

何かのタイミングで「そういえば!!」という閃きのきっかけにはなります。

ただ講義で習っていることはあくまでも大衆的な話であり、過去の話です。

業界にもよりますが、私が身をおいているIT業界では

市場の移り変わりが早く、数年前にあたりまえだったこと

今では昔の話になります。

イメージが沸きづらいなと感じた方はお手元のスマホを見てください。

初めてスマホが日本に入ってきたのは2010年です。

たったの5年前の話です。

講義で使われる教材はいったいいつのものなのか・・・。

 

話を戻します。

これが「研究」になると話は変わります。

院で行われる研究に限らず、大学のゼミも一緒です。

よくビジネスではPDCAという言葉が使われます。

---------------------------------------------------------------------------------------------

※ご存知ない方のために念のため

P:Plan(計画)

D:Do(実行)

C:Check(確認)

A:Action(改善)

この4つを回していくことを指します。

参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB

---------------------------------------------------------------------------------------------

f:id:hrman:20150825154503j:plain

この最初のP(計画)を立てる際に必要になるのが仮説力です。

生産性のないアクションにならないためにも

「○○したら~~になるだろう」という仮説を立て、

それを計画に落としていきます。

この仮説が的外れなものだとその後のアクションも

効果的なものになる可能性が著しく低くなります。

 

そして実際に実行し、結果を振り返り最後のA(改善)の部分で

・どのような結果が出たのか

・それは当初想定していたもの通りの結果なのか

・違った場合はどこが原因で違ったのか

・そもそも仮説は正しかったのか

などを振り返り、改善していきます。

このときに求められるのが論理的思考力です。

自分の考えをまとめる力。

要因と結果の関係(因果関係)がしっかり把握出来る力などです。

 

例えば友達や家族で話をしている際に

自分が質問した内容とは全く違う回答が返ってくる経験をしたことはないでしょうか。

それは質問者か回答者に論理的思考力が弱いために発生するケースが多いです。

会話の意図は何なのかを理解する力。

自分の意図する内容を相手にしっかり伝えられる力。

こうした部分でも論理的思考力は読み取れます。

 

大学のゼミや研究では上記の2つの力を養うことが出来ます。

どんな研究テーマであってもです。

・なぜその研究テーマなのか(仮説力)

・なぜそうした結論に至るのか(論理的思考力)

論文を書くにしても、どこかで発表するにしても、

この2つは必ず必要になります。

 

こうしたスキルを見るために企業側は色々な質問をしてきます。

以前にインターンの重要性に関する投稿をしました。

もちろん内容にもよりますが、

インターンでもこの2つのスキルを身に付けるチャンスはあります。

 

ちょっと長くなりましたが、

大学の研究と就職活動(ビジネスで即戦力になれるかどうか)の相関性

間違いなくあります。

 

有意義な大学生活を過ごしてください。

 

 

今日はここまで