初任給って大事なのかどうかを考えてみた件
今回は各社の初任給の差について記載をします。
色々な会社や業界を見る中で、多くの学生が優先順位として一番上ではないものの、
やっぱり頭の片隅のどこかで引っかかるのが初任給だと思います。
会社によってもそれぞれの基準があると思いますが、
業界によっても大きく異なります。
どの業界が給与が高い!
この業界の中でもあの会社は特に給与が高い!
などなど、いろんな情報が飛び交います。
※こんなサイトもあるので参考までに記載しておきます。
ただ、今回の結論からお話をすると、
個人的には初任給は気にせず活動を行ってほしいなと感じています。
もちろん、奨学金や家庭の事情などでそうせざるを得ない場合もあると思いますが・・・
なぜ初任給で選ぶべきではないと考えているか、リアルな現実を記載します。
他の業種に関してはわからないので、
全体像の話から、特にIT業界と人材業界の2つにフォーカスを当ててお話します。
まず初任給の設定に関して、
企業側のリアルな思惑を記載すると
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①より優秀な学生(優秀の基準は企業によります)を集めたい
②新卒への期待値
③同業界の他社と比較した相場観
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この3つで何となく決まっています。
そもそも給与設定自体が会社ごとの決まりごとですので、
ここには明確なロジックが存在しないケースが大半です。
ここをもう少し細かく説明します。
■①のより優秀な学生を集めたい
これは母数の話です。
先日とある会話の中で聞いた話ですが、
東大生の一部は自分のどれだけのコストがかかったかを計算し、
そのコストをいかに効率良く回収出来るかを考えながら就職活動をするそうです。
この話には私自身驚きでした。
自分のビジョンや思いよりもそちらが優先になる!
個人的にはつまらない人生だな~とか、
政治家がダメな人多い理由ってこういうところから来るのかな~とか・・・
まぁこの辺は個人的な考えですし、本題と脱線するので割愛します。
とにかく優秀な学生が多く集まる可能性が高くなるためです。
この辺の学歴フィルターに関しては以前に記載をしたのでよかったらこちらもどうぞ。
学歴フィルターを気にするよりも自分の未来を見つめて欲しい件 - hrman’s blog
■②の新卒への期待値
こちらが質の話になります。
初任給が高いということはそれだけ期待値が高くなります。
1つが採用基準です。
これは皆さんも実感があるかもしれませんが、初任給が高い会社は
採用基準が平均と比べても高いところが多いです。
そして以下が盲点になりやすいところですが、
入社してからのパフォーマンスを出す事も大変です。
ここで企業名は出しませんが、
初任給の年収設定が一番下になっていない会社も私が知っているだけでも
数社あります。
これはどういうことかと言うと、
社会人としては右も左もわからない1年目からマイナスの査定が付く。
つまり2年目になると給与が下がっていく人が出るということです。
こうした環境の中で会社として全体を引き上げようという
ポジティブな文化が定着している会社なら良いですが、
残念な事に社員同士が足を引っ張り合ってしまうような環境もあります。
最後の③に関しては言及するまでもありませんね。
ここまで書かせて頂いて私が言いたいことは
初任給が高い会社に行くな!というわけではありません。
2年目になって給与が下がるリスクがあっても
そこは非常にレベルの高い環境であることは間違いないでしょう。
また社員同士が足を引っ張り合うという環境は
ハングリー精神を養うにはもってこいの環境です。
つまりファーストキャリアにおいて初任給は付加価値でしかないということです。
どんなキャリアを築いていくかは皆さん次第ですが、
自分の市場価値が上がるにつれて、遅かれ早かれお金は付いてきます。
最初からお金だけを求めてモチベーションの上がらない業務に携わることほど、
勿体ないことはないと思います。
ある人物は関西学院大学を卒業し、新卒でDeNAに入社しました。
DeNAといえばモバゲーやECサービスを展開したり、
横浜DeNAベースターズといった野球球団を保有するIT大手の1社です。
初任給が高いことでも知られています。
ただその彼は配属された営業部で1年目の夏には身体を壊し、
9月には退職して実家に帰ってしまうことになりました。
現在は関西で公務員をし、結婚もしてているようです。
もちろんその人物が初任給目当てで
DeNAという会社に決めたかどうかはわかりません。
ただ、自分とは合わない環境を選んでしまったという事実に変わりはありません。
自分に合う会社を選ぶ!
そのためにも後悔のない就職活動を頑張ってください!
今日はここまで